GION PEOPLE
ドライバー / 1980年入社
ギオンの成長を支えてきた、入社35年のベテラン長距離ドライバー。
入社のキッカケ
前職は牛乳やバターをつくる工場で仕事をしていたけど、会社の合併とともに仲間が少なくなってきたことや、当時流行った菅原文太の「トラック野郎」という映画で綺麗に飾ったトラックに乗っている姿に憧れ、21歳の時にギオンの求人チラシを見て入社した。
「トラックに乗って旅をしたい」だから長距離を走れるのであれば行き先はどこでもよかったし、当時のギオンは引越業がメインで、4t車で九州や青森など長距離を走っていた。
昔と今
現在長距離便をやってる中で、25年以上続けてる人間はもう4~5人しかいない。ドライバーも昔は職人みたいだったけど、今はサラリーマンに近くなったね。誰にでも出来る仕事だと思うけど、大事なことはその仕事が好きか嫌いかだと思うよ。やりたくて仕事するのでないと、意欲も違うから長続きしないし、俺の場合は運転したい、トラックに乗りたいと思って入ったから、他の仕事をしてみたいと思ったことは一度も無い。
昔と比べると今の方が縛られているから辛いのは事実。法律や規程も厳しくなってきているし、交通量も昔に比べたら倍以上に増えている。それに若い頃は、ある程度の無茶もできたけど、そろそろ体力的にももたなくなってくるよ。長距離運転が辛いと思うこともあるけど、やっぱり自分の好きな道だからね。
やっている仕事
現在は広島や秋田といったところへの幹線輸送がメイン。広島便だったら、朝9時に相模原のセンターで荷物の積み込みをして、11時に相模原のセンターを出発。高速道路での休憩などを挟んで、滋賀の草津で荷下ろし。そして、夜の23時~24時頃に広島で納品。帰りも広島から出発して草津を経由で、夜の23時頃に相模原のセンターに到着し荷下ろしするといった運行スケジュール。
35年間続けてきた理由
とりあえず運転がしたくて、ドライバーの仕事を探していた時たまたま見つけた会社がギオンで、入社して、居心地が良い会社なんだと思った。
会社の成長に伴って色々と大変な時期もあったけど、我々ドライバーは変わらない。この会社についていくしかないし、このまま定年までドライバーを続けるつもり。結局はこの会社や祇園会長が好きだから、こんなに長く続いているんだと思う。今は会長には年に一回合うくらいだけど、ずっとギオンで働いてるから祇園会長の顔を見てると落ち着くんだよ。
上に立つ人が嫌いだったらこんなに長く働けないし、今も同じ職場に20~30年来一緒にギオンで働くドライバー仲間もいるからね。
以前「トラックを降りて配車係とか事務所の仕事をするか」という話も頂いたが、断った。一日中、事務の仕事をやるのには向いていないと思うし、トラックを降りなかった事で様々な仕事ができた。車は2t車から11t車まで乗ったし、色々な荷物も運んだ。
仕事で辛かったってことは、特に無い。小さい事はそれなりにはあるけど、好きで選んだ道だから、そんなに苦にはならなかった。苦と思ったら、何もできないでしょ。逆に連休なんかあると、「早く運転したいなあ」とか思うくらいだよ。
この仕事の好きなところは、まず運転が好きだし、あとは一人の時間が持てること。元々一人でいるのが好きだし。運転中に色々なことを考えるのも好き。見える景色が変わるのも好き。昼と夜でも違って見える。何度通っても季節や時間帯が違えば風景も違う。だから同じコースを走っても楽しい。性格に合っているのかなあ。