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運転できなくても物流業界に入れる!?ギオンで倉庫作業を体験してみた

ツマミ具依:企画や体験、潜入を好むフリーライター。怪しくて泥臭い体当たり系のネタが好き。

みなさまこんにちは。フリーライターのツマミ具依です。

今日は物流業界の職業体験をするために、埼玉県にある株式会社ギオン 埼玉ターミナルへやってきました!制服もお借りして準備万端です。

センターの前にはたくさんのトラックがあるのですが、もしやトラックの運転体験から……?

ツマミ) あのー、わたし中型免許は持ってなくて……。

人事) 大丈夫です。

ツマミ) え、ほんとですか?でも物流のお仕事ってトラックの運転じゃないんですか?

人事) 違います!特別な資格がなくても物流のお仕事はできるんですよ。

誰でもできちゃう!ピッキング作業

人事) 今日のお仕事の現場はここです。

ツマミ) めちゃめちゃ広いですね!!

ツマミ) 天井まで箱がたくさん!ここは倉庫ですね。

人事) はい。常温、冷蔵、冷凍の3種類の商品がそれぞれの倉庫に保管されています。この倉庫には常温の商品が集められていて、埼玉、東京、千葉のスーパーマーケットへ運ばれます。今日はこの倉庫でピッキングと検品のお仕事を体験してもらいますね。

まずはピッキングのお仕事から!スーパーマーケット部門の担当である三村さんに教えていただきました。

ツマミ) よろしくお願いします!ピッキングは初めてやるんですが……

三村) 大丈夫です、難しいことではありません。誰でもできますよ。

ツマミ) だ、誰でも!ほんとですか?

三村) この伝票には、店名、日付、商品名、ケース数、鮮度が書いてあります。鮮度というのは賞味期限のことです。これらの商品を倉庫の指定された棚から取ってきてください、ということが書いてあるんです。

ツマミ) ふむふむ。

三村) 商品には『棚番』という番号がふられています。その商品がどこにあるのかを表す住所のようなものです。『B121507』であれば、B12レーン・15番棚・7番目というふうに読みます。

ツマミ) なるほど、○丁目○番地○号というイメージですね。

三村) その棚を見ると……

ツマミ) おぉ〜!ほんとだ、ちゃんと商品がありました!

三村) そしたら、鮮度、ケース数をチェックして、荷台に積み上げます。

三村) 荷台に積むときは、重いものをなるべく下にするといいですね。それと、JAN (ジャン) コードを外側に向けるように積んでください。このあとに行う検品作業がスムーズになるので。

ツマミ) JAN コード?

三村) この右下のマークです。

ツマミ) あ、バーコードのことですか?

三村) あれ?JANコードって言わない?

ツマミ) はじめて聞きました!物流の業界用語ですね。

三村) では1人でやってみましょう!

ツマミ) はい!いってきます!B18番レーンにある14の棚の……ここの14–17にあるタルタルソース、タルタルソース……どこだどこだ〜?

ツマミ) あった!タルタルソース、鮮度が4月20日、10個入りの商品が1ケース。ちょっと時間かかったけど、見つけたぞー!

ツマミ) はい、できました!JANコードがある面を外側に向けてバッチリ!

三村) チェックしますね。

三村) あ〜〜間違えてます。

ツマミ) えーーーーーーーー!?

三村) 発注は1ケースですよね?これは、ガムテープで箱が3つ繋がっているので3ケースになります。

ツマミ) うそ。「誰でもできる仕事」のはずが……。

三村) 訂正します。「慣れれば」誰でもできる仕事です!

ツマミ) 毎日どれくらい発注があるんですか?

三村) 発注数は日によってバラバラなんですよ。さっきの伝票は92個ですが、多いときは400個くらいになることもあります。世の中が不安定な状況だと数字が上がるんですよ。コロナで買占めが起きたときは大忙しでした。東日本大震災のときもそうでしたね。

ツマミ) なるほど、世の中の不安指数なのか……。さすが社会を支えるインフラのお仕事。世の中の動きと連動してるんですね。

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体力はいらないけれど、集中力は必須!検品作業

さて、ピッキングの次は検品のお仕事体験です!入社1年半の半田さんに教えていただきました。

半田) 検品はピッキングで取ってきていただいたものの数が正しいかチェックをする作業です。

ツマミ) あーさっき間違えたから、ありがたみが滲みる……。

半田) 検品ではこのハンディ検品機を使います。この機械には出荷情報が入っているんです。

ツマミ) 画面に情報がびっしり!

半田) ボタンを押すと先端から赤いレーザーが出ます。そのレーザーをJANコードにかざすと、ケース数と1ケースの中に商品が何個入っているのかの入り数が映し出されます。

ツマミ) なるほど。機械のデータと照合させるんですね。

半田) そういうことです。もし間違いがあれば「ブー」という音が出るようになっています。

実際にやってみます。赤いレーザーをJANコードにかざして読み取って……。

ツマミ) よし、ちゃんとあってます!

半田) はい、いいですね!

ツマミ) 疑問なんですが、実際に数が違うことってあるんですか?ピッキングのプロなら間違えなさそう……。

半田) それが何万個っていう在庫をピッキングしていると、ごく稀にあるんですよ。だから検品の仕事が大事なんです。検品で間違えないように集中力を使いますね。

すべての検品が済んだら、ダンボールを整理して積み直します。

半田) 不安定だと運びにくく崩れ落ちる原因になるので、なるべく重いものを下にして隙間ができないように積みます。

ツマミ) わ!すごい!箱のサイズはバラバラなのに超ピッタリ! 

半田) はい、テトリスみたいに形をはめていきましょう。

ツマミ) まさに!ちなみに半田さんは実際のテトリスも得意だったりするんですか?

半田) それが全然できないんですよ(笑)すぐ隙間だらけになって詰んじゃって……どちらかというと、ぷよぷよ派ですね。

ツマミ) 仕事とプライベートは違うってことか……。

業務用の巨大エレベータ前まで運んで終了です!

ツマミ) ふぅ〜。ほどよく体力を使いますね。運動不足にはちょうどいい。

半田) そうなんです。わたしも倉庫の仕事って体力が持つか心配だったんですが、台車に移し替えていくのがメインなので、そんなに力がなくてもできるんですよ。

ツマミ) 物流は、男の仕事というわけではないんですね!

最後に、フォークリフトにも乗せてもらいました。といっても、専用の免許が必要になるので文字通りに乗っただけですが。天井の高い棚はこれを使って積み上げるんですね。

倉庫には常温のほかに、冷蔵、冷凍があります。冷凍倉庫、めちゃ寒ッ!季節感がバグります。

日頃のコミュニケーションが仲の良さに繋がっている

お仕事を教えていただいた三村さんと半田さんに、少しお話を伺いました。

ツマミ) お二人がギオンで倉庫のお仕事をはじめたきっかけは何ですか?

半田) 私は前の仕事が接客業だったんです。でも知らない人と毎日顔を合わせるのはあまり向いてないなと感じていたんですね。結婚を機に新しい仕事を始めようとしたときに、興味を持ったのが倉庫の仕事でした。

三村) たしかに知っている人同士で仕事をするので、リラックスして仕事ができますね。長くいる分だけ、居心地はいいです。僕はもともと高校卒業してからアルバイトしていて、1年後に社員になって、今年で入社して16年目になります。

ツマミ) そんな前から!JANコードが一般用語に思えるくらいの時間は経過してますね。

三村) はい、すっかり染まってましたね(笑)いまではスーパーマーケット部門の担当をしています。接客業ではないけど、常に笑顔で、スタッフとちょっとした会話をすることを心がけていますね。

半田) たしかによく話しかけてくれますね。でもそのせいか『三村さんは寂しがりだ』ってみんなに言われてますよ。

三村) まぁそれはあるかもね(笑)

ツマミ) 倉庫のお仕事で大変なことは何ですか?

三村) 仕事を次の日に持ち越せないことですね。その日中に出荷しなくてはならないので、出荷数が少ないと早く仕事が終わるんですが、逆に多いと、なかなか終えられないんです。1日で仕事が完結してリセットされるという良さでもあるんですけどね。

ツマミ) たしかに一長一短ですね。お仕事していて、やりがいを感じることは何ですか?

半田) 地味な仕事ですが、日々行っている倉庫作業が社会貢献の一環になっているところですね。えっと……

半田) というのは、災害のときに倉庫に商品があふれているのを見て、社会インフラになっていることを実感して……

ツマミ) いつのまにカンペが!?

半田) 実は取材があるって聞いて、話す内容を少し考えてきてたんです。

ツマミ) おやさしい……。でもざっくばらんに話してもらって大丈夫ですよ!

半田) あ、話す内容のほかに考えてたことがあって。

ツマミ) え?なんですか?

半田) 会社のブログを見返したら、バッチリ決めポーズをしている社員さんの写真の記事があったんですよ。もしそんな写真を撮ることになったらどんなポーズをしようかなって話してたんですよね、三村さん?

三村) うん、アレね。絶対やりたくない。

ツマミ) ほうほう、どんなポーズなんですか?

三村) 絶対やりたくない。もう一度言いますよ?絶対やりたくない。

半田) これです。『ジョジョ立ち』です。

三村) あんなに抵抗したのに……。

ツマミ) お見事!これは相当仲が良くないとできないですね。日頃のコミュニケーションの証……。

三村) ツマミさん、何を感心して見てるんですか!

ツマミ) え?

ツマミ) まさか倉庫体験でジョジョ立ちも体験することになるとは……。

三村) それはこっちも同じ気持ちです。

半田) どうです?写真、使えそうですか?

ツマミ) はい、使ってみせます!(笑)

ということで、ギオンさんの和気あいあいとした雰囲気、伝わったでしょうか?

今回、ギオンさんで、あたりまえの日常を支えてくれている人の存在を実感することができました。

倉庫業務ってどんな仕事か?体験して感じたのが、意外と事務仕事に近いということ。体を動かしていると力仕事という印象を抱くかもしれませんが、それ以上に情報と向き合って処理をしていく能力が求められるように思いました。

だから「決められたことを正確に処理する仕事が好き!」という人、それでいて「パソコン操作でじっとデスクワークするよりも少し体や手を動かすのが好き!」という人にはぴったりかもしれません。

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